10月を前に、デニムの出番が増える季節になりました。
衣替えで久しぶりに取り出した一本に、股の破れを見つけることもあります。

生地が裂けて穴が開いていると、「もう穿けないかもしれない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、股に大きな穴が開いていても、周囲の生地が残っていれば修理できる場合があります。
ただし、穴の大きさよりも「周りの生地がどれだけ残っているか」で、補強する範囲や仕上がりが変わります。

股に開いた穴はどこまで直せる?

股の合わせ部分が裂けて穴が開いていても、修理できるケースがあります。

分かれ目になるのは、穴の大きさそのものよりも周囲の生地がどれだけ残っているかです。

穴の周りの生地が薄くなっていると、そこを起点にまた裂けてしまうため、補強する範囲を広めに取る必要があります。

次のような状態がないか確認してみましょう。

・穴の周りが白っぽく、薄くなっていないか
・明かりに透かしたときに、向こうが透けて見えないか
・内股の縫い目に沿ってほつれが広がっていないか
・左右で同じ位置が同じように薄くなっていないか

穴が開いてから時間が経つほど、周囲のほつれも広がります。気づいた時点で状態を見ておくと、補強の範囲を抑えやすくなります。

大きな破れはどうやって直す?

Repair

大きく破れている場合は、当て布補強(裏から生地を当てて補強する方法)で直します。

このとき、穴の部分だけを塞ぐことはしません。穴の周りの弱くなった生地までまとめて覆うように当て布を当て、ミシンで細かく叩いて縫い付けます。

範囲を広く取るのは、見た目のためではなく、同じ場所から再び裂けるのを防ぐためです。

生地がまだ残っている軽い擦れであれば、糸叩き補修(ミシンで細かく叩いて補強する方法)だけで目立ちにくく仕上げられることもあります。

どこまで補強するかは、実際の生地の状態を見て決めます。

股リペアでよくある質問

Q. 裏側はどんな仕上がりになりますか?

上の写真が裏側です。股を挟んで前後に当て布を広く当て、細かいステッチで全体を縫い付けています。補修方法の違いは「当て布補強と糸叩きの違い」でも紹介しています。

Q. 表から見ると目立ちますか?

当て布は裏に入るため、表から見た補修跡は控えめになります。ただし、色落ちや生地の状態によって見え方は変わります。

Q. 修理したあと、また同じ場所から破れませんか?

穴の周囲の弱くなった部分まで含めて補強するため、同じ場所からの再発は抑えやすくなります。股が破れやすい理由は「デニムの股下はなぜ破れやすい?」をご覧ください。

Q. 色落ちしたLevi'sでも修理できますか?

はい。Levi's(リーバイス)501をはじめ、ヴィンテージや復刻モデルの修理も承っています。色落ちや生地感に合わせて当て布と糸を選び、周囲になじむよう仕上げます。

秋から冬にかけては、デニムを穿く機会が増える季節です。しまっていた一本を出したら、股まわりの状態も確認してみてはいかがでしょうか。

「この破れはもう無理かな」と感じる状態でも、まずはお気軽にお問い合わせください。

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